趣味から仕事まで対応 イラストレーター向けPC用途別ガイド

目次

イラストレーター向けPCに求められる性能とは

イラストレーター向けPCに求められる性能とは

描画性能を左右するのはCPUとGPUのバランス

イラスト制作用のPCを選ぶ際、最も重要なのはCPUとGPUのバランスを用途に合わせて最適化することです。

Photoshopでレイヤーを100枚重ねた高解像度作品を扱うのか、それともCLIP STUDIO PAINTで軽めのイラストを描くのかで必要なスペックは大きく変わってきます。

私がこれまで多くのクリエイターから相談を受けてきた経験から言えるのは、イラスト制作では瞬間的な処理速度よりも持続的な安定性が求められるということ。

フィルター処理やブラシストロークの追従性、大容量ファイルの保存速度など、作業全体を通じて快適さを維持できるかどうかが生産性に直結します。

最新CPU性能一覧


型番 コア数 スレッド数 定格クロック 最大クロック Cineスコア
Multi
Cineスコア
Single
公式
URL
価格com
URL
Core Ultra 9 285K 24 24 3.20GHz 5.70GHz 42867 2467 公式 価格
Ryzen 9 9950X 16 32 4.30GHz 5.70GHz 42622 2271 公式 価格
Ryzen 9 9950X3D 16 32 4.30GHz 5.70GHz 41657 2262 公式 価格
Core i9-14900K 24 32 3.20GHz 6.00GHz 40954 2360 公式 価格
Ryzen 9 7950X 16 32 4.50GHz 5.70GHz 38432 2080 公式 価格
Ryzen 9 7950X3D 16 32 4.20GHz 5.70GHz 38357 2051 公式 価格
Core Ultra 7 265K 20 20 3.30GHz 5.50GHz 37128 2358 公式 価格
Core Ultra 7 265KF 20 20 3.30GHz 5.50GHz 37128 2358 公式 価格
Core Ultra 9 285 24 24 2.50GHz 5.60GHz 35505 2199 公式 価格
Core i7-14700K 20 28 3.40GHz 5.60GHz 35365 2236 公式 価格
Core i9-14900 24 32 2.00GHz 5.80GHz 33623 2210 公式 価格
Ryzen 9 9900X 12 24 4.40GHz 5.60GHz 32768 2239 公式 価格
Core i7-14700 20 28 2.10GHz 5.40GHz 32402 2104 公式 価格
Ryzen 9 9900X3D 12 24 4.40GHz 5.50GHz 32292 2195 公式 価格
Ryzen 9 7900X 12 24 4.70GHz 5.60GHz 29136 2042 公式 価格
Core Ultra 7 265 20 20 2.40GHz 5.30GHz 28425 2158 公式 価格
Core Ultra 7 265F 20 20 2.40GHz 5.30GHz 28425 2158 公式 価格
Core Ultra 5 245K 14 14 3.60GHz 5.20GHz 25347 0 公式 価格
Core Ultra 5 245KF 14 14 3.60GHz 5.20GHz 25347 2177 公式 価格
Ryzen 7 9700X 8 16 3.80GHz 5.50GHz 22992 2214 公式 価格
Ryzen 7 9800X3D 8 16 4.70GHz 5.40GHz 22980 2094 公式 価格
Core Ultra 5 235 14 14 3.40GHz 5.00GHz 20770 1861 公式 価格
Ryzen 7 7700 8 16 3.80GHz 5.30GHz 19426 1939 公式 価格
Ryzen 7 7800X3D 8 16 4.50GHz 5.40GHz 17658 1818 公式 価格
Core i5-14400 10 16 2.50GHz 4.70GHz 15980 1780 公式 価格
Ryzen 5 7600X 6 12 4.70GHz 5.30GHz 15226 1983 公式 価格

メモリ容量は作品の複雑さで決まる

メモリは32GBを基準に考え、本格的な制作なら64GBを視野に入れるべきでしょう。

趣味でシンプルなイラストを描く程度なら16GBでも対応できますが、レイヤー数が増えたりエフェクトを多用したりする場合、メモリ不足はストレスの原因になってしまいますよね。

特にPhotoshopやProcreate、Rebelleといった高機能ソフトを使用する場合、メモリ容量が不足するとスワップファイルが頻繁に発生し、作業効率が著しく低下することが分かっています。

私自身、メモリを32GBから64GBに増設したとき、大型プロジェクトでの快適さが別次元になったのを実感しました。

ストレージは速度と容量の両立が鍵

イラストレーターにとってストレージ選びは意外と重要。

PSDファイルやCLIPファイルは数百MBから数GBに達することも珍しくありません。

Gen.4 SSDの2TBモデルを選ぶのが現時点でのベストバランスといえます。

Gen.5 SSDは確かに高速ですが、発熱が非常に高く価格も割高なため、イラスト制作においてはGen.4で十分な速度が得られます。

読み込み速度が7,000MB/s前後あれば、大容量ファイルの開閉もストレスフリーです。

趣味レベルのイラスト制作に最適なPC構成

趣味レベルのイラスト制作に最適なPC構成

エントリークラスでも快適に描ける時代

趣味でイラストを楽しむ方にとって、Core Ultra 5 235FとGeForce RTX5060の組み合わせが最もコストパフォーマンスに優れています

このクラスでもCLIP STUDIO PAINTやMediBang Paintなどの定番ソフトは快適に動作しますし、Photoshopでも一般的なイラスト制作なら問題ありません。

「本格的に始めるわけじゃないし、そこまでお金かけられないんだよね」という方もいるのではないでしょうか。

そんな方におすすめなのがRyzen 5 9600とRadeon RX 9060XTの組み合わせで、Intel構成よりもさらに予算を抑えられます。

趣味向け推奨スペック表

パーツ 推奨スペック 理由
CPU Core Ultra 5 235F / Ryzen 5 9600 基本的な描画処理に十分な性能を持ち、価格も手頃
GPU GeForce RTX5060 / Radeon RX 9060XT ブラシプレビューや軽めのエフェクト処理に対応
メモリ DDR5-5600 16GB 一般的なレイヤー数なら快適に動作
ストレージ Gen.4 SSD 1TB 作品保存と起動速度のバランスが良い
冷却 空冷CPUクーラー 発熱が抑えられているため空冷で十分

パソコン おすすめモデル4選

パソコンショップSEVEN ZEFT R66P

パソコンショップSEVEN ZEFT R66P
【ZEFT R66P スペック】
CPUAMD Ryzen7 7800X3D 8コア/16スレッド 5.00GHz(ブースト)/4.20GHz(ベース)
グラフィックボードGeForce RTX5060Ti 16GB (VRAM:16GB)
メモリ32GB DDR5 (32GB x1枚 クルーシャル製)
ストレージSSD 1TB (m.2 nVMe READ/WRITE:5000Gbps/3900Gbps KIOXIA製)
ケースOkinos Mirage 4 ARGB Black
CPUクーラー水冷 240mmラジエータ CoolerMaster製 水冷CPUクーラー ML 240 Core II Black
マザーボードAMD B850 チップセット ASRock製 B850M-X WiFi R2.0
電源ユニット650W 80Plus BRONZE認証 電源ユニット (COUGAR製)
無線LANWi-Fi 6E (IEEE802.11ax/11ad/11ac/11n/11a/11g/11b)
BlueToothBlueTooth 5
OSMicrosoft Windows 11 Home
パソコンショップSEVEN ZEFT R66P

パソコンショップSEVEN ZEFT Z55IY

パソコンショップSEVEN ZEFT Z55IY
【ZEFT Z55IY スペック】
CPUIntel Core Ultra5 235 14コア/14スレッド 5.00GHz(ブースト)/3.40GHz(ベース)
グラフィックボードGeForce RTX5080 (VRAM:16GB)
メモリ32GB DDR5 (16GB x2枚 クルーシャル製)
ストレージSSD 1TB (m.2 nVMe READ/WRITE:7250Gbps/6900Gbps WD製)
ケースAntec P20C ブラック
マザーボードintel B860 チップセット ASRock製 B860M Pro RS WiFi
電源ユニット850W 80Plus GOLD認証 電源ユニット (Silverstone製)
無線LANWi-Fi 6E (IEEE802.11ax/11ad/11ac/11n/11a/11g/11b)
BlueToothBlueTooth 5
OSMicrosoft Windows 11 Pro
パソコンショップSEVEN ZEFT Z55IY

パソコンショップSEVEN ZEFT R60A

パソコンショップSEVEN ZEFT R60A
【ZEFT R60A スペック】
CPUAMD Ryzen7 7700 8コア/16スレッド 5.30GHz(ブースト)/3.80GHz(ベース)
グラフィックボードGeForce RTX5080 (VRAM:16GB)
メモリ32GB DDR5 (16GB x2枚 クルーシャル製)
ストレージSSD 2TB (m.2 nVMe READ/WRITE:7250Gbps/6900Gbps WD製)
ケースAntec P20C ブラック
マザーボードAMD B850 チップセット GIGABYTE製 B850 AORUS ELITE WIFI7
電源ユニット1000W 80Plus GOLD認証 電源ユニット (アスロック製)
無線LANWi-Fi 6E (IEEE802.11ax/11ad/11ac/11n/11a/11g/11b)
BlueToothBlueTooth 5
OSMicrosoft Windows 11 Home
パソコンショップSEVEN ZEFT R60A

パソコンショップSEVEN ZEFT R52M-Cube

パソコンショップSEVEN ZEFT R52M-Cube

エッセンシャルゲーマーに贈る、圧倒的パフォーマンスと省スペースデザインのゲーミングPC
大容量64GBメモリとRTX 4060Tiが織り成す、均整の取れたハイスペックモデル
コンパクトながら存在感ある、省スペースコンパクトケースに注目
Ryzen 5 7600が生み出す、スムースで迅速な処理速度を堪能

【ZEFT R52M-Cube スペック】
CPUAMD Ryzen5 7600 6コア/12スレッド 5.10GHz(ブースト)/3.80GHz(ベース)
グラフィックボードGeForce RTX4060Ti (VRAM:8GB)
メモリ64GB DDR5 (32GB x2枚 Micron製)
ストレージSSD 2TB (m.2 nVMe READ/WRITE:7250Gbps/6900Gbps WD製)
ケースINWIN A1 PRIME ピンク
マザーボードAMD B650 チップセット MSI製 B650I EDGE WIFI
電源ユニット750W 80Plus GOLD認証
無線LANWi-Fi 6E (IEEE802.11ax/11ad/11ac/11n/11a/11g/11b)
BlueToothBlueTooth 5
光学式ドライブDVDスーパーマルチドライブ (外付け)
OSMicrosoft Windows 11 Home
パソコンショップSEVEN ZEFT R52M-Cube

BTOカスタマイズのポイント

趣味向けPCをBTOで購入する際は、メモリとストレージのカスタマイズに注力した方がいいでしょう

標準構成では8GBメモリや512GB SSDが選ばれていることもありますが、これでは作品が増えるにつれて容量不足に陥ります。

CPUクーラーについては標準の空冷で問題ありませんが、DEEPCOOLやサイズといった信頼性の高いメーカー製を選べるショップを選択すると安心感があります。

ケースはエアフローを重視したスタンダードなモデルで十分ですし、RGBライティングなどの装飾は予算に余裕があれば検討する程度でよいかと思います。

セミプロ・副業レベルに必要な性能

セミプロ・副業レベルに必要な性能

クライアントワークに耐えうるスペック

副業やコミッション制作を行う場合、Core Ultra 7 265KFとGeForce RTX5070Tiの組み合わせが理想的です。

このクラスになると、高解像度での作業や複雑なエフェクト処理、さらには簡単な動画編集まで対応できる余裕が生まれます。

セミプロレベルでは納期が存在するため、レンダリング待ちやフィルター処理の遅延は直接的な損失につながってしまいますよね。

私が知るイラストレーターの中には、「処理待ちの時間が月に10時間減っただけで、追加の案件を1件受けられるようになった」という方もいるのではないでしょうか。

メモリは32GBが最低ライン

セミプロ以上の制作では32GBメモリが必須条件となります。

クライアントから要求される解像度は趣味の作品よりも高く、印刷用途なら350dpiでA3サイズ以上という指定も珍しくありません。

こうした大型プロジェクトでは、メモリ不足が原因でソフトがクラッシュするリスクを絶対に避けたいですよね。

さらに、Photoshopとイラストソフトを同時起動したり、参考資料をブラウザで大量に開いたりする作業スタイルの方は、64GBへのアップグレードも視野に入れるべきでしょう。

メモリは後から増設できるとはいえ、BTOで最初から搭載しておく方が相性問題のリスクが低く、保証面でも安心です。


セミプロ向け推奨スペック表

パーツ 推奨スペック 理由
CPU Core Ultra 7 265KF / Ryzen 7 9700X マルチタスクと高速処理の両立が可能
GPU GeForce RTX5070Ti / Radeon RX 9070XT 高解像度作業とエフェクト処理に余裕がある
メモリ DDR5-5600 32GB 大型プロジェクトでも安定動作
ストレージ Gen.4 SSD 2TB 作品アーカイブと作業領域を確保
冷却 空冷または簡易水冷 長時間作業での安定性を重視

ストレージ戦略は二段構えで

セミプロレベルになると作品数が増え、過去の作品を参照する機会も多くなります。

メインストレージに2TB SSDを搭載し、バックアップ用に外付けSSDやNASを併用する体制が理想的です。

私の周りのイラストレーターを見ていると、データ消失のリスクを軽視している方が意外と多いのが気になります。

クライアントワークでは納品後も数年間はデータ保管が求められるケースがあり、ストレージ戦略は収益に直結する重要な要素なのです。

プロフェッショナル向けハイエンド構成

プロフェッショナル向けハイエンド構成

パソコン おすすめモデル4選

パソコンショップSEVEN ZEFT R61GI

パソコンショップSEVEN ZEFT R61GI
【ZEFT R61GI スペック】
CPUAMD Ryzen7 9800X3D 8コア/16スレッド 5.20GHz(ブースト)/4.70GHz(ベース)
グラフィックボードGeForce RTX5070 (VRAM:12GB)
メモリ32GB DDR5 (32GB x1枚 クルーシャル製)
ストレージSSD 1TB (m.2 nVMe READ/WRITE:7250Gbps/6900Gbps WD製)
ケースThermaltake S200 TG ARGB Plus ホワイト
CPUクーラー空冷 DeepCool製 空冷CPUクーラー AK400 DIGITAL WH
マザーボードAMD X870 チップセット GIGABYTE製 X870M AORUS ELITE WIFI7 ICE
電源ユニット850W 80Plus GOLD認証 電源ユニット (Silverstone製)
無線LANWi-Fi 6E (IEEE802.11ax/11ad/11ac/11n/11a/11g/11b)
BlueToothBlueTooth 5
OSMicrosoft Windows 11 Home
パソコンショップSEVEN ZEFT R61GI

パソコンショップSEVEN ZEFT Z58U

パソコンショップSEVEN ZEFT Z58U
【ZEFT Z58U スペック】
CPUIntel Core Ultra7 265F 20コア/20スレッド 5.30GHz(ブースト)/2.40GHz(ベース)
グラフィックボードGeForce RTX5060Ti 16GB (VRAM:16GB)
メモリ32GB DDR5 (32GB x1枚 クルーシャル製)
ストレージSSD 1TB (m.2 nVMe READ/WRITE:5000Gbps/3900Gbps KIOXIA製)
ケースDeepCool CH170 PLUS Black
CPUクーラー空冷 DeepCool製 空冷CPUクーラー AK400
マザーボードintel B860 チップセット ASRock製 B860M Pro RS WiFi
電源ユニット650W 80Plus BRONZE認証 電源ユニット (COUGAR製)
無線LANWi-Fi 6E (IEEE802.11ax/11ad/11ac/11n/11a/11g/11b)
BlueToothBlueTooth 5
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パソコンショップSEVEN ZEFT Z58U

パソコンショップSEVEN ZEFT R62Y

パソコンショップSEVEN ZEFT R62Y
【ZEFT R62Y スペック】
CPUAMD Ryzen7 9800X3D 8コア/16スレッド 5.20GHz(ブースト)/4.70GHz(ベース)
グラフィックボードRadeon RX 9070XT (VRAM:16GB)
メモリ32GB DDR5 (16GB x2枚 クルーシャル製)
ストレージSSD 1TB (m.2 nVMe READ/WRITE:7250Gbps/6900Gbps WD製)
ケースThermaltake S100 TG
CPUクーラー空冷 DeepCool製 空冷CPUクーラー AK400
マザーボードAMD B850 チップセット ASRock製 B850M-X WiFi R2.0
電源ユニット850W 80Plus GOLD認証 電源ユニット (Silverstone製)
無線LANWi-Fi 6E (IEEE802.11ax/11ad/11ac/11n/11a/11g/11b)
BlueToothBlueTooth 5
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パソコンショップSEVEN ZEFT R62Y

パソコンショップSEVEN ZEFT R55A

パソコンショップSEVEN ZEFT R55A

ハイパフォーマンスなゲーミングPC、プレイヤーの要求を満たすスマートセーブグレード!
RyzenとRTXの組み合わせ、抜群のグラフィックバランスをこのマシンが実現
小さな筐体に大きな可能性、このミニタワーはデスクのアイキャッチャー
ゲームも仕事も滑らかに、Ryzen 5 7600でパワフル操作を

【ZEFT R55A スペック】
CPUAMD Ryzen5 7600 6コア/12スレッド 5.10GHz(ブースト)/3.80GHz(ベース)
グラフィックボードGeForce RTX4060Ti (VRAM:8GB)
メモリ16GB DDR5 (8GB x2枚 Micron製)
ストレージSSD 1TB (m.2 nVMe READ/WRITE:7250Gbps/6900Gbps WD製)
ケースThermaltake S100 TG
マザーボードAMD B650 チップセット ASRock製 B650M Pro X3D WiFi
電源ユニット650W 80Plus BRONZE認証 電源ユニット (COUGAR製)
無線LANWi-Fi 6E (IEEE802.11ax/11ad/11ac/11n/11a/11g/11b)
BlueToothBlueTooth 5
光学式ドライブDVDスーパーマルチドライブ (外付け)
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パソコンショップSEVEN ZEFT R55A

妥協なき性能が生産性を最大化

プロとして活動し、イラスト制作を主な収入源としている方には、Core Ultra 9 285KFまたはRyzen 9 9950X3DとGeForce RTX5080の組み合わせを強く推奨します

このクラスになると、4K解像度での作業や3Dモデルを活用したイラスト制作、さらにはAfter Effectsを使った簡単なアニメーション制作まで視野に入ってきます。

「そこまでのスペック必要?」と疑問に思った方もいるかもしれませんが、プロの現場では処理速度が時給に換算できるレベルで重要になります。

フィルター処理が10秒短縮されるだけで、年間では数十時間の作業時間削減につながり、その分を新規案件や自己研鑽に充てられるのです。

CPUはマルチコア性能を重視

プロ向けCPU選びでは、シングルコア性能だけでなくマルチコア性能も重要な判断基準となります。

Core Ultra 9 285KFは24コア構成で、Photoshopのフィルター処理やCLIP STUDIO PAINTのレンダリングを高速化できますし、バックグラウンドでのファイル変換や書き出し作業を並行して行えます。

一方、Ryzen 9 9950X3Dは3D V-Cache技術により、大容量キャッシュを活かした高速処理が可能で、特に大型ファイルを頻繁に開閉する作業スタイルの方には最適な選択肢といえます。

どちらを選ぶかは作業内容次第ですが、Adobe製品を中心に使うならCore Ultra、多様なソフトを併用するならRyzenという選び方もあります。

GPUは将来のAI機能を見据えて

GeForce RTX5080は現時点でイラストレーターにとって最もバランスの取れたハイエンドGPUです。

RTX5090も魅力的ですが、価格差を考えるとイラスト制作においては5080で十分な性能が得られます。

最近のイラストソフトはGPU支援機能が充実しており、ブラシエンジンの高速化やリアルタイムプレビュー、さらにはAIを活用した自動彩色や線画抽出などの機能がGPU性能に依存するようになっています。

RTX50シリーズはDLSS 4に対応しており、今後登場するであろうAI支援機能を最大限に活用できる準備が整っているわけです。

プロ向け推奨スペック表

パーツ 推奨スペック 理由
CPU Core Ultra 9 285KF / Ryzen 9 9950X3D 最高レベルの処理速度と安定性
GPU GeForce RTX5080 AI機能とエフェクト処理の両立
メモリ DDR5-5600 64GB 複数プロジェクト同時進行に対応
ストレージ Gen.4 SSD 4TB 大量の作品データと作業領域を確保
冷却 簡易水冷または本格水冷 長時間の高負荷作業でも安定動作

メモリは64GB以上を標準に

プロフェッショナルな環境では、64GBメモリが最低ラインで、予算が許すなら128GBも検討する価値があります

特に商業イラストでは、クライアントから「後から修正できるように全レイヤーを保持したまま納品してほしい」という要望が出ることもあり、作業中のメモリ使用量が50GBを超えるケースも珍しくありません。

私が実際に見てきたプロのイラストレーターの中には、複数のプロジェクトを同時進行させるために、Photoshop、CLIP STUDIO PAINT、Blenderを同時起動している方もいます。

こうした使い方では64GBでもギリギリになることがあり、余裕を持った構成が結果的にストレスフリーな制作環境につながるのです。


ソフトウェア別の最適構成

ソフトウェア別の最適構成

Photoshop中心の制作環境

Photoshopをメインに使用する場合、CPUのシングルコア性能とメモリ帯域幅が特に重要になります。

Core Ultra 7 265KFまたはCore Ultra 9 285KFがPhotoshopとの相性が良く、フィルター処理やレイヤー合成が高速化されます。

Photoshopは歴史的にIntel CPUでの最適化が進んでおり、特定の処理ではAMD Ryzenよりも高速に動作する傾向があります。

ただし、最近のバージョンではマルチコア対応が進んでいるため、Ryzen 9 9950X3Dでも十分な性能が発揮されますし、価格面でのメリットも無視できません。

GPUについては、PhotoshopのGPU支援機能を活かすためにGeForce RTX5070Ti以上を選択するのが望ましいでしょう。

特に3Dレイヤーやニューラルフィルターを多用する方は、RTX5080クラスのGPUを搭載することで作業効率が大幅に向上します。

パソコン おすすめモデル5選

パソコンショップSEVEN ZEFT Z54QU

パソコンショップSEVEN ZEFT Z54QU
【ZEFT Z54QU スペック】
CPUIntel Core Ultra7 265KF 20コア/20スレッド 5.50GHz(ブースト)/3.90GHz(ベース)
グラフィックボードGeForce RTX5070Ti (VRAM:16GB)
メモリ32GB DDR5 (32GB x1枚 クルーシャル製)
ストレージSSD 1TB (m.2 nVMe READ/WRITE:7250Gbps/6900Gbps WD製)
ケースThermaltake S200 TG ARGB Plus ホワイト
CPUクーラー空冷 DeepCool製 空冷CPUクーラー AK400 DIGITAL WH
マザーボードintel B860 チップセット ASRock製 B860M Pro RS WiFi
電源ユニット850W 80Plus GOLD認証 電源ユニット (Silverstone製)
無線LANWi-Fi 6E (IEEE802.11ax/11ad/11ac/11n/11a/11g/11b)
BlueToothBlueTooth 5
OSMicrosoft Windows 11 Home
パソコンショップSEVEN ZEFT Z54QU

パソコンショップSEVEN ZEFT Z54X

パソコンショップSEVEN ZEFT Z54X
【ZEFT Z54X スペック】
CPUIntel Core Ultra7 265K 20コア/20スレッド 5.50GHz(ブースト)/3.90GHz(ベース)
グラフィックボードGeForce RTX5050 (VRAM:8GB)
メモリ32GB DDR5 (32GB x1枚 クルーシャル製)
ストレージSSD 1TB (m.2 nVMe READ/WRITE:7250Gbps/6900Gbps WD製)
ケースThermaltake Versa H26
CPUクーラー空冷 DeepCool製 空冷CPUクーラー AK400
マザーボードintel B860 チップセット ASRock製 B860M Pro RS WiFi
電源ユニット650W 80Plus BRONZE認証 電源ユニット (COUGAR製)
無線LANWi-Fi 6E (IEEE802.11ax/11ad/11ac/11n/11a/11g/11b)
BlueToothBlueTooth 5
光学式ドライブDVDスーパーマルチドライブ (内蔵)
OSMicrosoft Windows 11 Home
パソコンショップSEVEN ZEFT Z54X

パソコンショップSEVEN ZEFT Z54A

パソコンショップSEVEN ZEFT Z54A
【ZEFT Z54A スペック】
CPUIntel Core Ultra5 245KF 14コア/14スレッド 5.20GHz(ブースト)/4.20GHz(ベース)
グラフィックボードGeForce RTX5050 (VRAM:8GB)
メモリ16GB DDR5 (16GB x1枚 クルーシャル製)
ストレージSSD 1TB (m.2 nVMe READ/WRITE:7250Gbps/6900Gbps WD製)
ケースThermaltake Versa H26
CPUクーラー空冷 DeepCool製 空冷CPUクーラー AK400
マザーボードintel B860 チップセット ASRock製 B860M Pro RS WiFi
電源ユニット650W 80Plus BRONZE認証 電源ユニット (COUGAR製)
無線LANWi-Fi 6E (IEEE802.11ax/11ad/11ac/11n/11a/11g/11b)
BlueToothBlueTooth 5
光学式ドライブDVDスーパーマルチドライブ (内蔵)
OSMicrosoft Windows 11 Home
パソコンショップSEVEN ZEFT Z54A

パソコンショップSEVEN ZEFT Z57Y

パソコンショップSEVEN ZEFT Z57Y
【ZEFT Z57Y スペック】
CPUIntel Core Ultra7 265K 20コア/20スレッド 5.50GHz(ブースト)/3.90GHz(ベース)
グラフィックボードGeForce RTX5060 (VRAM:8GB)
メモリ32GB DDR5 (32GB x1枚 クルーシャル製)
ストレージSSD 1TB (m.2 nVMe READ/WRITE:7250Gbps/6900Gbps WD製)
ケースCoolerMaster MasterFrame 600 Black
CPUクーラー空冷 DeepCool製 空冷CPUクーラー AK400
マザーボードintel B860 チップセット ASRock製 B860M Pro RS WiFi
電源ユニット650W 80Plus BRONZE認証 電源ユニット (COUGAR製)
無線LANWi-Fi 6E (IEEE802.11ax/11ad/11ac/11n/11a/11g/11b)
BlueToothBlueTooth 5
OSMicrosoft Windows 11 Home
パソコンショップSEVEN ZEFT Z57Y

パソコンショップSEVEN ZEFT Z55AW

パソコンショップSEVEN ZEFT Z55AW
【ZEFT Z55AW スペック】
CPUIntel Core Ultra9 285 24コア/24スレッド 5.60GHz(ブースト)/2.50GHz(ベース)
グラフィックボードGeForce RTX4060Ti (VRAM:8GB)
メモリ64GB DDR5 (32GB x2枚 Micron製)
ストレージSSD 1TB (m.2 nVMe READ/WRITE:7250Gbps/6900Gbps WD製)
ケースCoolerMaster COSMOS C700M
CPUクーラー空冷 サイズ製 空冷CPUクーラー SCYTHE() MUGEN6 BLACK EDITION
マザーボードintel Z890 チップセット ASRock製 Z890 Steel Legend WiFi
電源ユニット650W 80Plus BRONZE認証 電源ユニット (COUGAR製)
無線LANWi-Fi 6E (IEEE802.11ax/11ad/11ac/11n/11a/11g/11b)
BlueToothBlueTooth 5
光学式ドライブDVDスーパーマルチドライブ (内蔵)
OSMicrosoft Windows 11 Home
パソコンショップSEVEN ZEFT Z55AW

CLIP STUDIO PAINT特化構成

CLIP STUDIO PAINTは比較的軽量なソフトですが、高解像度キャンバスでブラシを多用する場合はGPU性能が重要になってきます。

GeForce RTX5060TiまたはRTX5070があれば、ほとんどの作業で快適さを維持できます。

CPUについては、Core Ultra 5 235FやRyzen 5 9600でも十分な性能が得られますが、タイムラプス書き出しや3Dモデルの読み込みを頻繁に行うなら、Core Ultra 7 265KFやRyzen 7 9700Xにアップグレードする価値があります。

メモリは32GBあれば安心ですが、趣味レベルなら16GBでも対応可能です。

ただし、将来的に作品の複雑さが増すことを考えると、最初から32GBを搭載しておく方が後悔しない選択といえます。

Procreateからの移行を考える方へ

iPadのProcreateからデスクトップ環境への移行を検討している方は、タッチ操作に慣れているため液晶タブレットとの組み合わせを前提にPC構成を考える必要があります

液タブは4K解像度のモデルが増えており、これを快適に駆動するにはGeForce RTX5070以上のGPUが推奨されます。

Procreateの軽快な動作に慣れていると、デスクトップソフトの重さに戸惑うかもしれません。

そのため、CPUは高クロックモデルを選び、ストレージも高速なGen.4 SSDを採用することで、できるだけ快適な操作感を実現することが重要です。

BTOパソコンのカスタマイズ戦略

BTOパソコンのカスタマイズ戦略

標準構成から何を変えるべきか

BTOパソコンを購入する際、最優先でカスタマイズすべきはメモリとストレージです。

多くのBTOショップでは標準構成が16GBメモリと1TB SSDになっていますが、これは最低限のスペックに過ぎません。

私がBTOパソコンを選ぶ際に必ずチェックしているのは、メモリメーカーとSSDメーカーを選択できるかどうかという点です。

Micron(Crucial)やGSkillといった信頼性の高いメモリメーカー、WDやCrucialのSSDを選べるショップなら、長期的な安定性が期待できます。

CPUクーラーは静音性を重視

イラスト制作は長時間の作業になるため、CPUクーラーは冷却性能だけでなく静音性も重要な選択基準となります。

DEEPCOOLやNoctuaの空冷クーラーは、優れた冷却性能と静音性を両立しており、集中力を維持するのに役立ちます。

水冷クーラーも選択肢に入りますが、メンテナンスの手間や故障リスクを考えると、イラスト制作用途では高性能な空冷クーラーの方が実用的です。

ただし、Core Ultra 9 285KFやRyzen 9 9950X3DといったハイエンドCPUを選ぶ場合は、簡易水冷を検討する価値があります。

ケース選びは拡張性と静音性のバランス

ケースについては、エアフローに優れたスタンダードなモデルを選ぶのが無難です。

ピラーレスケースや木製パネルケースはデザイン性が高く魅力的ですが、価格が高めで、イラスト制作においては実用性を優先した方が満足度は高いでしょう。

NZXTやLian Liのケースは品質が高く、将来的なパーツ交換や増設にも対応しやすい設計になっています。

RGBライティングについては好みが分かれるところですが、作業中は消灯できるモデルを選べば、集中したいときと気分転換したいときで使い分けられます。

電源ユニットは余裕を持たせる

見落としがちですが、電源ユニットは構成に対して100W以上の余裕を持たせることが長期的な安定性につながります

GeForce RTX5070Tiを搭載するなら750W、RTX5080なら850W以上の電源を選ぶのが安心です。

80PLUS Gold認証以上のモデルを選べば、電力効率が良く発熱も抑えられます。

電源ユニットは故障すると他のパーツを巻き込む可能性があるため、信頼性の高いメーカー製を選ぶことが重要です。

完成品PCとBTOパソコンの選択基準

完成品PCとBTOパソコンの選択基準

完成品PCのメリットとデメリット

家電量販店やオンラインショップで販売されている完成品PCは、すぐに使い始められる手軽さが最大のメリットです。

保証も一括で付いており、初心者にとっては安心感があります。

しかし、完成品PCはカスタマイズの自由度が低く、イラスト制作に最適化された構成になっていないことが多いのが悩ましいところ。

特にメモリやストレージの容量が不足していたり、GPUが搭載されていないモデルも多く、後から増設する手間とコストを考えるとBTOパソコンの方が結果的にお得になるケースが多いのです。

BTOパソコンが圧倒的に有利な理由

BTOパソコンは用途に合わせて細かくカスタマイズできるため、イラストレーター向けPCとしては最適な選択肢といえます。

必要なパーツにはしっかり予算を割き、不要な部分はコストを抑えるという柔軟な構成が可能です。

私がBTOパソコンを推奨する最大の理由は、メモリやストレージのメーカーを選べる点にあります。

完成品PCでは使用されているパーツのメーカーが明記されていないことも多く、品質にばらつきがある可能性があります。

BTOなら信頼性の高いメーカーを指定できるため、長期的な安定性が期待できるのです。

自作PCという選択肢

PC自作の経験がある方なら、自作PCも有力な選択肢になります。

BTOよりもさらに細かくパーツを選べますし、将来的なアップグレードも容易です。

ただし、自作PCは組み立ての手間や相性問題のリスクがあり、トラブル時の対応も自己責任になります。

イラスト制作を本業としている方にとって、PCのダウンタイムは直接的な損失につながるため、保証やサポートが充実しているBTOパソコンの方が安心感があるのは確かです。

液晶タブレットとの組み合わせ

液晶タブレットとの組み合わせ

液タブ駆動に必要なGPU性能

液晶タブレットを使用する場合、GPU性能が作業の快適さを大きく左右します

特に4K解像度の液タブを使うなら、GeForce RTX5070以上のGPUが必須といえるでしょう。

液タブはメインモニターとは別のディスプレイ出力を必要とするため、デュアルディスプレイ環境を前提に考える必要があります。

RTX5070TiやRTX5080なら、4K液タブとフルHDサブモニターの組み合わせでも余裕を持って駆動できます。

DisplayPort接続を確認

液タブを接続する際は、DisplayPort接続が推奨されます

HDMI接続でも動作しますが、高リフレッシュレートや高解像度での安定性を考えるとDisplayPortの方が優れています。

BTOパソコンを選ぶ際は、搭載されるGPUのDisplayPortバージョンを確認しましょう。

GeForce RTX50シリーズはDisplayPort 2.1bに対応しており、将来的により高解像度の液タブが登場しても対応できる余裕があります。

ペンタブレットなら要求スペックは下がる

板タブ(ペンタブレット)を使用する場合は、液タブほど高いGPU性能は必要ありません。

GeForce RTX5060TiやRadeon RX 9060XTでも十分快適に作業できます

板タブはディスプレイ出力を必要としないため、GPU負荷が軽減されます。

その分、CPUやメモリに予算を回せるため、総合的なバランスを考えると板タブユーザーの方がコストパフォーマンスの高い構成を組みやすいといえます。

予算別の具体的な構成例

予算別の具体的な構成例

予算15万円クラス:趣味向けエントリー

予算15万円前後で組むなら、以下の構成が現実的です。

CPUはCore Ultra 5 235FまたはRyzen 5 9600を選択します。

どちらも基本的なイラスト制作には十分な性能を持っており、CLIP STUDIO PAINTやMediBang Paintなら快適に動作します。

GPUはGeForce RTX5060またはRadeon RX 9060XTで、軽めのエフェクト処理やブラシプレビューに対応できます。

メモリは16GBを搭載し、将来的に32GBへの増設を視野に入れておきます。

ストレージはGen.4 SSDの1TBで、OSとソフトウェア、作品データを保存するには十分な容量です。

この構成なら、趣味でイラストを楽しむには不足を感じることはないでしょう。

予算25万円クラス:セミプロ向けミドルレンジ

予算25万円前後になると、かなり本格的な構成が組めます。

CPUはCore Ultra 7 265KFまたはRyzen 7 9700Xを選び、マルチタスク性能を確保します。

GPUはGeForce RTX5070TiまたはRadeon RX 9070XTで、高解像度作業やエフェクト処理に余裕が生まれます。

この組み合わせなら、Photoshopで大型プロジェクトを扱っても快適さを維持できます。

メモリは32GBを標準搭載し、ストレージはGen.4 SSDの2TBを選択します。

この構成は副業やコミッション制作を行う方に最適で、クライアントワークの納期にも余裕を持って対応できる性能を備えています。

予算40万円以上:プロフェッショナル向けハイエンド

予算に余裕があるなら、妥協のない最高峰の構成を組むことができます。

CPUはCore Ultra 9 285KFまたはRyzen 9 9950X3Dを選び、最高レベルの処理速度を確保します。

GPUはGeForce RTX5080で、AI機能やエフェクト処理を最大限に活用できます。

この組み合わせなら、4K解像度での作業や3Dモデルを活用したイラスト制作も視野に入ります。

メモリは64GBを搭載し、複数プロジェクトの同時進行に対応します。

ストレージはGen.4 SSDの4TBで、大量の作品データと作業領域を確保できます。

冷却は簡易水冷を選択し、長時間の高負荷作業でも安定動作を維持します。

この構成は、イラスト制作を主な収入源としているプロフェッショナルにとって、投資に見合うリターンをもたらすはずです。

モニター選びも重要な要素

モニター選びも重要な要素

色域カバー率が作品の質を左右

イラスト制作において、モニターの色域カバー率は作品の仕上がりに直結する重要な要素です。

sRGBカバー率99%以上、できればAdobe RGBカバー率90%以上のモニターを選ぶことで、印刷時の色再現性が向上します。

私が実際に経験したのですが、安価なモニターで制作した作品を印刷したところ、画面で見ていた色と大きく異なる仕上がりになってしまい、クライアントから修正を求められたことがあります。

それ以来、モニター選びには妥協しないようにしています。

解像度は4Kが理想だが

モニター解像度は4K(3840×2160)が理想的ですが、フルHD(1920×1080)でも実用上は問題ありません。

4Kモニターの利点は、作業領域が広く取れることと、細部まで精密に確認できることです。

ただし、4Kモニターを快適に使うにはGPU性能が重要で、GeForce RTX5070以上が推奨されます。

予算が限られている場合は、モニターをフルHDにしてその分をPCのスペックに回す方が、総合的な作業効率は高まります。

リフレッシュレートは60Hzで十分

ゲーミングモニターのような高リフレッシュレートは、イラスト制作においては必要ありません

60Hzあれば十分で、むしろ色再現性や視野角の広さを重視した方が実用的です。

IPSパネルまたはVAパネルのモニターを選び、TNパネルは避けるべきでしょう。

視野角が狭いと、少し角度が変わるだけで色が変わって見えてしまい、正確な色調整ができなくなってしまいますよね。

長期的な運用とアップグレード計画

長期的な運用とアップグレード計画

3年後を見据えた構成

PCを購入する際は、3年後も快適に使える構成を意識することが重要です。

イラストソフトは年々高機能化しており、AI機能の搭載も進んでいます。

現時点でギリギリのスペックを選ぶと、数年後には買い替えを検討せざるを得なくなります。

私の経験則では、予算の8割を現在必要なスペックに充て、残り2割を将来への投資として少し余裕のある構成にするのがバランスが良いと感じています。

例えば、現時点で16GBメモリで足りていても32GBを選んでおく、といった考え方です。

アップグレードしやすいパーツ

BTOパソコンを選ぶ際は、将来的にアップグレードしやすいパーツ構成になっているか確認しましょう

メモリスロットに空きがあるか、ストレージベイに余裕があるか、電源容量に余裕があるかといった点が重要です。

特にメモリとストレージは比較的簡単にアップグレードできるため、初期構成では控えめにしておき、必要に応じて増設するという戦略も有効です。

ただし、CPUとGPUは交換が難しいため、これらは最初から余裕を持ったスペックを選んでおく方が後悔しません。

保証期間とサポート体制

BTOパソコンを選ぶ際は、保証期間とサポート体制も重要な判断基準となります。

標準で3年保証が付いているショップや、オンサイト修理に対応しているショップを選ぶと、トラブル時の安心感が違います。

イラスト制作を仕事にしている方にとって、PCの故障は収入に直結する問題です。

修理期間中の代替機レンタルサービスがあるショップなら、さらに安心して使えます。

ソフトウェアライセンスとの兼ね合い

ソフトウェアライセンスとの兼ね合い

サブスクリプション費用も予算に含める

PC本体の予算を考える際は、ソフトウェアのライセンス費用も含めて計算する必要があります

Adobe Creative Cloudのフォトプランは月額1,180円程度ですが、年間では14,160円になります。

CLIP STUDIO PAINTのEXプランは月額980円で、年間11,760円です。

これらの費用を考慮すると、PC本体に予算を使いすぎてソフトウェアライセンスが維持できなくなるという事態は避けたいですよね。

特に複数のソフトを併用する場合は、年間のランニングコストが数万円に達することもあります。

買い切り版という選択肢

サブスクリプションに抵抗を覚える人もいるでしょう。

CLIP STUDIO PAINTには買い切り版があり、PRO版が5,000円、EX版が23,000円で購入できます。

長期的に使うなら買い切り版の方がコストパフォーマンスに優れています。

Photoshopには買い切り版がなくなってしまいましたが、代替ソフトとしてAffinity Photoが買い切りで7,000円程度で購入でき、基本的な機能はPhotoshopと遜色ありません。

ソフトウェア選びもPC構成と同様に、用途と予算のバランスを考えることが重要です。

データバックアップ戦略

データバックアップ戦略

作品データは二重三重に保護

イラストレーターにとって、作品データの消失は取り返しのつかない損失です。

PC内蔵のSSDだけでなく、外付けSSDやクラウドストレージを併用した多重バックアップ体制を構築することが必須といえます。

私が推奨するのは、3-2-1ルールと呼ばれるバックアップ戦略です。

データを3つのコピーで保持し、2種類の異なるメディアに保存し、1つは物理的に離れた場所に保管するという方法で、これならほぼ確実にデータを守れます。

クラウドストレージの活用

Google DriveやDropbox、OneDriveといったクラウドストレージは、自動バックアップ機能があり手間がかからないのが魅力です。

月額数百円から利用でき、容量も1TB以上確保できるプランが多くあります。

ただし、クラウドストレージはアップロード速度がネット回線に依存するため、大容量ファイルのバックアップには時間がかかります。

作業終了時に自動でアップロードされるよう設定しておけば、意識せずにバックアップが完了するので便利です。

NASという選択肢

本格的にデータ管理を行うなら、NAS(Network Attached Storage)の導入も検討する価値があります

初期費用は5万円程度からと高めですが、大容量のデータを高速にバックアップでき、複数のPCからアクセスできる利便性があります。

NASは24時間稼働させることが多いため、消費電力や騒音も考慮する必要があります。

自宅の作業環境によっては、静音性の高いモデルを選ぶか、別室に設置するといった工夫が必要になるかもしれません。

作業環境の最適化

作業環境の最適化

デスク周りの整理が生産性を高める

高性能なPCを導入しても、作業環境が整っていなければ本来の生産性は発揮できません

デスクの高さ、椅子の座り心地、照明の配置など、物理的な環境も重要な要素です。

私が実際に試して効果を感じたのは、デュアルモニター環境の構築です。

メインモニターで作業し、サブモニターで参考資料やパレットを表示することで、作業効率が大幅に向上しました。

モニターアームを使えば、デスクスペースも有効活用できます。

照明は色温度を調整可能なものを

イラスト制作では、照明の色温度が作品の色認識に影響を与えます

昼白色(5000K前後)の照明を使うことで、モニターの色を正確に認識できるようになります。

最近は色温度を調整できるLEDデスクライトも手頃な価格で入手できるようになっています。

作業時は昼白色、休憩時は電球色といった使い分けができると、目の疲労も軽減されます。

休憩と姿勢の重要性

長時間のイラスト制作では、定期的な休憩と正しい姿勢の維持が不可欠です。

1時間に1回は立ち上がって軽いストレッチをすることで、肩こりや腰痛を予防できます。

高性能なPCを導入することで作業効率は上がりますが、それによって休憩を取らずに長時間作業してしまうのは本末転倒です。

タイマーを設定して強制的に休憩を取るようにするのも効果的です。

よくある質問

よくある質問

イラスト制作にゲーミングPCは使えますか

ゲーミングPCはイラスト制作にも十分使えます。

むしろ高性能なGPUを搭載しているため、エフェクト処理やブラシプレビューが快適になります。

ただし、ゲーミングPCはRGBライティングなど装飾的な要素にコストがかかっている場合があるため、同じ予算ならイラスト制作に特化した構成の方がコストパフォーマンスは高いでしょう。

MacとWindowsどちらが良いですか

イラスト制作においてMacとWindowsの性能差はほとんどありません。

ソフトウェアの対応状況や使い慣れたOSを選ぶのが最も重要です。

ただし、BTOパソコンでカスタマイズの自由度が高いのはWindowsで、予算に対する性能も一般的にWindowsの方が優れています。

Macを選ぶ場合は、メモリやストレージを後から増設できないモデルが多いため、購入時に余裕を持った構成を選ぶことが重要です。

中古PCでも大丈夫ですか

中古PCは予算を抑えられる魅力がありますが、保証期間が短いかまったくない場合が多く、故障リスクを考えるとおすすめしません。

特にイラスト制作を仕事にしている方にとって、PCの故障は収入に直結するため、新品のBTOパソコンを選ぶ方が長期的には安心です。

どうしても中古を選ぶ場合は、保証付きの認定整備済み品を選び、メモリやストレージは新品に交換することをおすすめします。

ノートPCでイラスト制作はできますか

ノートPCでもイラスト制作は可能ですが、同じ予算ならデスクトップPCの方が高性能です。

ノートPCは携帯性が魅力ですが、冷却性能に限界があり、長時間の作業では熱によるパフォーマンス低下が起こりやすくなります。

外出先でも作業したい場合はノートPCを選び、自宅での作業が中心ならデスクトップPCを選ぶのが賢明でしょう。

ノートPCを選ぶ場合は、メモリ32GB以上、専用GPUを搭載したクリエイター向けモデルを選ぶことが重要です。

将来的にゲーム実況も始めたい場合は

イラスト制作とゲーム実況を両立させたい場合は、CPU性能を重視した構成にする必要があります。

Core Ultra 7 265KF以上、またはRyzen 7 9700X以上のCPUを選び、GPUはGeForce RTX5070Ti以上を搭載することで、ゲームプレイと配信エンコードを同時に行えます。

メモリは32GB以上が必須で、できれば64GBあると安心です。

ストレージも録画データで容量を消費するため、2TB以上を推奨します。

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ゲームタイトル 発売日 推奨スペック 公式
URL
Steam
URL
Street Fighter 6 / ストリートファイター6 2023/06/02 プロセッサー: Core i7 8700 / Ryzen 5 3600
グラフィック: RTX2070 / Radeon RX 5700XT
メモリー: 16 GB RAM
公式 steam
Monster Hunter Wilds
/ モンスターハンターワイルズ
2025/02/28 プロセッサー:Core i5-11600K / Ryzen 5 3600X
グラフィック: GeForce RTX 2070/ RTX 4060 / Radeon RX 6700XT
メモリー: 16 GB RAM
公式 steam
Apex Legends
/ エーペックスレジェンズ
2020/11/05 プロセッサー: Ryzen 5 / Core i5
グラフィック: Radeon R9 290/ GeForce GTX 970
メモリー: 8 GB RAM
公式 steam
ロマンシング サガ2
リベンジオブザセブン
2024/10/25 プロセッサー: Core i5-6400 / Ryzen 5 1400
グラフィック:GeForce GTX 1060 / Radeon RX 570
メモリ: 8 GB RAM
公式 steam
黒神話:悟空 2024/08/20 プロセッサー: Core i7-9700 / Ryzen 5 5500
グラフィック: GeForce RTX 2060 / Radeon RX 5700 XT / Arc A750
公式 steam
メタファー:リファンタジオ 2024/10/11 プロセッサー: Core i5-7600 / Ryzen 5 2600
グラフィック:GeForce GTX 970 / Radeon RX 480 / Arc A380
メモリ: 8 GB RAM
公式 steam
Call of Duty: Black Ops 6 2024/10/25 プロセッサー:Core i7-6700K / Ryzen 5 1600X
グラフィック: GeForce RTX 3060 / GTX 1080Ti / Radeon RX 6600XT
メモリー: 12 GB RAM
公式 steam
ドラゴンボール Sparking! ZERO 2024/10/11 プロセッサー: Core i7-9700K / Ryzen 5 3600
グラフィック:GeForce RTX 2060 / Radeon RX Vega 64
メモリ: 16 GB RAM
公式 steam
ELDEN RING SHADOW OF THE ERDTREE 2024/06/21 プロセッサー: Core i7-8700K / Ryzen 5 3600X
グラフィック: GeForce GTX 1070 / RADEON RX VEGA 56
メモリー: 16 GB RAM
公式 steam
ファイナルファンタジーXIV
黄金のレガシー
2024/07/02 プロセッサー: Core i7-9700
グラフィック: GeForce RTX 2060 / Radeon RX 5600 XT
メモリー: 16 GB RAM
公式 steam
Cities: Skylines II 2023/10/25 プロセッサー:Core i5-12600K / Ryzen 7 5800X
グラフィック: GeForce RTX 3080 | RadeonRX 6800 XT
メモリー: 16 GB RAM
公式 steam
ドラゴンズドグマ 2 2024/03/21 プロセッサー: Core i7-10700 / Ryzen 5 3600X
グラフィック GeForce RTX 2080 / Radeon RX 6700
メモリー: 16 GB
公式 steam
サイバーパンク2077:仮初めの自由 2023/09/26 プロセッサー: Core i7-12700 / Ryzen 7 7800X3D
グラフィック: GeForce RTX 2060 SUPER / Radeon RX 5700 XT
メモリー: 16 GB RAM
公式 steam
ホグワーツ・レガシー 2023/02/11 プロセッサー: Core i7-8700 / Ryzen 5 3600
グラフィック: GeForce 1080 Ti / Radeon RX 5700 XT
メモリー: 16 GB RAM
公式 steam
TEKKEN 8 / 鉄拳8 2024/01/26 プロセッサー: Core i7-7700K / Ryzen 5 2600
グラフィック: GeForce RTX 2070/ Radeon RX 5700 XT
メモリー: 16 GB RAM
公式 steam
Palworld / パルワールド 2024/01/19 プロセッサー: Core i9-9900K
グラフィック: GeForce RTX 2070
メモリー: 32 GB RAM
公式 steam
オーバーウォッチ 2 2023/08/11 プロセッサー:Core i7 / Ryzen 5
グラフィック: GeForce GTX 1060 / Radeon RX 6400
メモリー: 8 GB RAM
公式 steam
Monster Hunter RISE: Sunbreak
/ モンスターハンターライズ:サンブレイク
2022/01/13 プロセッサー:Core i5-4460 / AMD FX-8300
グラフィック: GeForce GTX 1060 / Radeon RX 570
メモリー: 8 GB RAM
公式 steam
BIOHAZARD RE:4 2023/03/24 プロセッサー: Ryzen 5 3600 / Core i7 8700
グラフィック: Radeon RX 5700 / GeForce GTX 1070
メモリー: 16 GB RAM
公式 steam
デッドバイデイライト 2016/06/15 プロセッサー: Core i3 / AMD FX-8300
グラフィック: 4GB VRAM以上
メモリー: 8 GB RAM
公式 steam
Forza Horizon 5 2021/11/09 プロセッサー: Core i5-8400 / Ryzen 5 1500X
グラフィック: GTX 1070 / Radeon RX 590
メモリー: 16 GB RAM
公式 steam

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